【アンティーク】 フローレンスモザイクのブローチ

【アンティーク】 フローレンスモザイクのブローチ

ロンドンで仕入れてきました、フローレンスモザイクのブローチです。

フローレンスモザイクはイタリアのフィレンツェで発達した石のモザイク技法です。

 フローレンスはフィレンツェの英語名で、フローレンスモザイクはPietra Dura(硬い石、の意味)と欧米では呼ばれているようです。

フローレンスモザイクの特徴は、黒い大理石の台にオニキスやラピスラズリ、ターコイズなどの半貴石をスライスしたものをはめ込む石の象嵌です。

 隙間がほとんど見えないまさに絵画のように作られる象嵌技術の高さには脱帽するばかりです。

このブローチはペチュニアのような白い花を中心に青い勿忘草やスズランなどの花を周りに配した作品。

 少々の凹凸はありますが、表面の仕上がりは全体的にかなりスムーズです。

 前の持ち主によると1875年ころの15金の台座を使った作品、とのことです。

 台座に刻印は入っていませんが、フローレンスモザイクの台座に刻印がないのはどうもよくあることらしいです。

  19世紀末のイタリアのフィレンツェの作品で、台座の材質は前述の通りおそらく15金。

 残念ながら確証はありません。

 非常に良い状態で、象嵌の欠損もなく、とても美しい作品です。

種類ブローチ 材質15K(?)、大理石、他 状態Very Very Good サイズ ブローチ6.2x4.9アンティークジュエリーの魅力。

それはやはり、その細工の細かさにあるのだろう。

王侯貴族、大商人たちしか身につけることのなかった時代の装飾品には 職人たちの技と知恵が凝縮されている。

貴金属の質も貴石の質も、現代のものにはかなわないかも知れない。

でもそこに時代を経た柔らかさと味わいがある。

今のものにはない作りの精緻さがある。

アンティークジュエリーで身を飾る、そんなお洒落をしてみませんか?



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